最低賃金1500円がつくる仕事と暮らし――「雇用崩壊」を乗り越える

後藤道夫・中澤秀一・木下武男・今野晴貴・福祉国家構想研究会編

大月書店、2018年10月発行

4・6判 256ページ/2000円+税


目次

はじめに(後藤道夫)

第1章 最低賃金1500円は社会をどう変える――家計補助賃金からリビング・ウェイジへ  
1.日本の最低賃金は、なぜこれほど低いのか?(後藤道夫)
 トピック① AEQUITAS(エキタス)と「#最低賃金1500円になったら」(栗原耕平)
 トピック② 子どもの貧困から見た地域格差と最賃格差(戸室健作)
2.「ふつうの暮らし」がわかる――生計費調査と最低賃金(中澤秀一)
 トピック③ 生計費調査から考えた、私の地域の「ふつうの暮らし」(岩崎 唯)
3.女性の貧困は最賃引き上げでどう変わる?(後藤道夫)
4.働き手がふつうに生活できる最賃へ──子育て・老後の展望を切りひらく(後藤道夫)


第2章 労働市場と働き方の現在~未来 

1.労働市場はどう変わっているか――非正規就業を中心に(伍賀一道)
2.正社員労働の変容と最低賃金――「働き方改革」と関連して(今野晴貴)
3.「新産業構造ビジョン」と最低賃金の意義 AI、インダストリー4.0、IoT(今野晴貴) 
4.公共サービス労働と業種別・職種別最低賃金――保育労働を素材に(蓑輪明子)


第3章 最低賃金の歴史と思想 

1.日本の労働運動と最低賃金闘争(小越洋之助)
 トピック④ 最低賃金審議会に民主的ルールを――「鳥取方式」の実践(藤田安一) 
2.最低賃金制とナショナル・ミニマム論(木下武男)
 トピック⑤ 最低賃金と協約賃金(浅見和彦)
 トピック⑥ イギリスの最低賃金制度(遠藤公嗣)
 トピック⑦ アメリカの最賃運動・地域運動の展開
       ――地域での「コアリッション」構築による最低賃金条例制定(小谷 幸)
 トピック⑧ ドイツ・フランス・韓国の最低賃金(中澤秀一)
3.政党・労組・論壇は、最低賃金をどう見ているのか?(戸室健作)  


第4章 大資本に対する防波堤としての最低賃金――地域経済と中小企業 

1.最賃引き上げと地域内再投資(岡田知弘)
 トピック⑨ 最低賃金引き上げは地域共通の課題(出口憲次)
 トピック⑩ 自治体首長も賛同する「北海道・東北最賃引き上げキャラバン」(中村健)
2.中小企業も地域経済も元気にする道(岡田知弘)
 トピック⑪ 公契約条例と最低賃金(川村雅則)  
3.全国チェーンに“おいしい”最賃格差(中澤秀一)

終章 社会的危機を救う──最賃1500円と福祉国家型生活保障 

1. 座談会 最低賃金を下層社会の現実からとらえ返す(藤田孝典・今野晴貴・後藤道夫)
 トピック⑫ 年収270万円でも暮らせる社会へ――時給1500円×1800時間労働の実現に向けて(北口明代)
2.最低賃金と社会保障・教育保障・住宅保障(後藤道夫)

あとがきにかえて――エビデンスをもとに新たな運動の展開へ(中澤秀一)

執筆者

浅見和彦(専修大学教授)

岩崎唯(さっぽろ青年ユニオン執行委員長)

遠藤公嗣(明治大学教授)

岡田知弘(京都大学教授)

小越洋之助(国学院大学名誉教授)

川村雅則(北海学園大学教授)

北口明代(全国生協労働組合連合会前中央執行委員長)

栗原耕平(AEQUITASメンバー)

伍賀一道(金沢大学名誉教授)

小谷幸(日本大学准教授)

出口憲次(北海道労働組合総連合事務局長)

戸室健作(千葉商科大学専任講師)

中村健(岩手県労働組合連合会事務局長)

藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表理事)

藤田安一(鳥取大学名誉教授,元鳥取地方最低賃金審議会会長)

蓑輪明子(名城大学准教授)

書評情報